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Calbee : ポテトチップス新商品開発「なんちゃって大トロ味?!」

year
2015
client
カルビー

カテゴリ

issue

ご当地でも、季節でもない。 “話題づくり”に変える限定戦略。

カルビーポテトチップスにおいて、期間限定フレーバーはこれまで流通対策商品の位置づけとして展開されてきました。地域の名産や名物を題材にした「ご当地味」や、季節感を表現した「限定味」は長年続いてきましたが、近年では消費者にとって見慣れた存在となり、購買喚起の力が弱まっていました。 その結果、本来の目的である流通対策としての価値が希薄化してしまう課題がありました。 そこで私たちは、「ご当地」や「季節」といった従来の切り口とは異なる、新しい視点での限定商品のあり方を再構築。味の開発、ネーミング、パッケージデザインを含むトータルディレクションを通じて、消費者に新たな驚きと購買動機を提供する限定商品戦略を立案しました。

m7 solution

コトノハからの逆算。 都市伝説が、ポテトチップスになる。

カルビーポテトチップスの限定商品開発では、従来の「ご当地」や「季節」といった切り口ではなく、時代性と話題性を取り入れた新しい方向性を模索しました。 開発のポイントは以下の通りです。 ・時代的側面からインパクトのある新しい味を発見すること ・ネーミングから話題性を高められる味を生み出すこと ・インパクトや話題性に加え、カルビーブランドらしい“楽しい美味しさ”を実現すること ・地域限定ではなく、全国流通できる商品にすること そこで着目したのが「味の都市伝説」でした。 「プリン×醤油=ウニ?!」「みりん×海苔×しょうゆ=イクラ?!」「麦茶×牛乳=コーヒー牛乳?!」といった、 1980年代から語り継がれるライフネタです。 今もなおまとめ記事やSNSで検証が繰り返されるなど、世代を超えて親しまれ続けています。 この発想をヒントに生まれたのが、カルビーポテトチップス限定商品 「なんちゃって大トロ味?!」。 「しょうゆ×アボカド×ワサビ=大トロ?!」という組み合わせから着想を得て、 斬新さと楽しさを兼ね備えたフレーバーを開発しました。 結果として、この限定商品は全国的な流通対策に貢献すると同時に、 SNSでの異例の情報拡散を生み出し、カルビーに新しい商品開発視点をもたらす成功事例となりました。